軽い。強い。錆びない。カーボン短繊維を限界量まで練り込んだ「ZAION」は、リールになるために生まれてきたといっても過言ではないほど、スピニングリールにマッチした特性を持つマテリアルである。これまでハイエンドモデルの主要マテリアルとされてきた軽金属「マグネシウム」を上回る剛性(同比重での曲げ弾性率)を誇り、なおかつ金属ではないため錆とは無縁。その軽さは重量のさらなる低減を実現し、より軽やかな回転フィーリングを生みだす。そして、高い剛性はハードユースにも耐える高い耐久性を与えてくれる。 この新たなマテリアルをふんだんに使用し、劇的な進化を遂げた09 TOURNAMENT ISO Z LBD。このエポックメイキングなLBリールをベースに、さらなる新技術を投入して誕生したのが、ザイオンLBセカンドジェネレーション「TOURNAMENT ISO LBD」である。メタル素材では実現できない究極の軽量化を達成した09モデルを踏まえ、最新モデルでは使用感と耐久性のさらなる向上を主眼に開発が行われた。 その核となったのが、セルテート、イグジストなどの汎用スピニングリールで先行採用されている「マグシールド」の採用である。特殊な磁性オイルを用いるこの画期的防水システムと各部の構造を徹底的に見直した「カプセルボディ」とすることで、海水などの異物の侵入をブロック。海水侵入によるギヤの摩耗、腐食を防ぎ、滑らかな回転の長期持続に成功している。さらに、ボディの防水性が上がったことで、ボディを防護するカバーの役割も担っていたローターの形状も一新。アーチ状のフレーム構造が独創的な「ZAIONエアローター」の採用により、軽量化と強度アップが図られている。さらに、最軽量モデルの「競技LBD」はDAIWAスピニングリール史上最速となる7.2:1の超ハイギヤを装備し、最大巻き取り長がハンドル1回転あたり100cmから108cmへと進化した。 マグシールドなどの防水システムの採用によりボディそのものの重量は増加したが、ローターやスプールなどの軽量化により09モデルと同様の総重量を維持している(2500H-LBDのみ5gの増加)。軽さを犠牲にすることなく、優れた耐久性を手に入れたTOURNAMENT ISO LBD。 タフさとコンフォート(快適性)を兼ね備えたこの上質なLBを、磯を愛するすべての釣り人へ。